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1月29日 友行先生

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【1/29(月)備忘録】

・二次避難と一時避難のベストミックスを考える

・特に避難所(みなし福祉避難所)集約・編成の方向性

・自宅避難者の対応も絶対忘れてはいけません

・個人的には被災下でも「次の震災」への備えを忘れないようにしたいと思います

門前のとある地区の自主避難所の住民が、避難所集約の流れからみんなで次なる避難先を検討した。二次避難を選択する人は少なく、選択しても移動日は未定、結局自主避難所に残る、あるいは倒壊した自宅に戻る、という結果になる。決して安全ではない自宅を選択した住民の食事、水、安否確認はどうするのか?二次避難を選択せず損壊した自宅に戻った住民さんは果たして「賢明ではない被災者」なのか?

二次避難推奨、自主避難所閉鎖・集約が必要なのは私も理解できます。が、それと被災地に残る人たちに適切な支援を手配することは矛盾する政策ではないはずです。「避難所を手厚くすればみんな居ついて二次避難が遅延する」という発想から抜け出なければ、どんどん上記のように被災住民の見えない化が進んでしまう懸念があります。現在DHEAT(災害時健康危機管理支援チーム)・行政で自宅避難者の調査も進んでいるので、調査→具体的支援の手配、に期待です。二次避難推奨は丁寧な説明、避難後のフォローでなされるべきで、一時避難所の支援を薄くする必要はないはずです。北風と太陽の「北風」路線では結局上記のような損壊家屋への帰宅、という流れが進んでしまうばかりで、「被災住民全ての健康を守る(災害関連死予防)」という揺るぎない全ての当事者の共通理念から遠ざかってしまいます。

本日の保健医療福祉調整本部会議でも、DMAT・DHEAT・行政との話し合いの機会がつくられていました。避難所を閉鎖して通常機能を回復することで住民の健康を守りたいという立場、最低限の避難所機能を維持することで住民の健康を守りたいという立場、合意形成の正念場です。

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