1/6(土)サマリもとい備忘録
・能登北部医師会輪島地区で災害情報と近況の共有(すべての先生が集まれたわけではない)。
・1/1の発災以降、それぞれの避難場所で応急処置にあたっていた先生方も一部DMATとコンタクト。年末年始輪島を離れていた先生方も徐々に輪島入りしつつある。一方で町野地区においては未だ外部支援到達できず、孤軍奮闘診療中。
・人・場所・モノにより診療再開に至れるかは診療所ごとに異なっている状況。すでに再診患者限定で保険診療(主に電話再診)再開できている診療所もあるが、大半の診療所は診療再開までの道筋が立たず。
・地元開業医の復興にはクリニックの片付け、事務・看護職員の確保などの外部支援を受ける、あるいは仮説診療所の設置などが望ましいという意見あり。
・ごちゃまるはなんとか電話対応はできても外来診療再開は目処立たず(クリニックの損壊が大きく危険)。とにかく電力とできればwi-fiがあり、クリニックスタッフがノートPC広げて作業できるオフィススペースが欲しい!!!!できれば寝床も。
・ホテル避難者が移動できたおかげで外部支援のみなさまが入れるようになってきた。地元の私達を尊重し、応援し、前向きに動いてくださるみなさまに深謝。
・避難所の情報がどんどん集まっている。課題として、トレイなどの衛生確保、感染予防(ノロ流行の兆しあり。インフル、コロナ感染も点在)、高齢者介護(おむつかえなど)、医療の提供、お薬の提供、認知症・せん妄対策、行政スタッフの対口支援。
・行政スタッフが認知症夜間徘徊の対応に追われ、十分に睡眠とれないこともあり。
・ただし指定避難所だけではなく自主避難所も多数。把握できる範囲で輪島市だけで避難ヶ所は100以上。当然全てに行政スタッフがいるわけなし。未だ孤立している避難ヶ所もあり。
・お薬確保は進行せず。モバイルファーマシーも到着予定が困難に。ごくわずかに到着したお薬も十分に分配できず。現在3ヶ所の調剤薬局(あおぞら薬局、日本調剤ワイプラザ、菜の花薬局)が開設中。
・明日以降二次避難のプロジェクトが始まる。12月には雪害で全国ニュースになったような土地。震災と雪害の重複は避けたい。電気も通らず、暖をとることも難しい避難ヶ所もある。
・高齢者・子供を中心に奥能登を離れる人たちも多い。さもありなん。いつ戻れるかわからない。当然葛藤する人もいる。故郷が大変なことになっている、頑張っている人がいる、大切なひと、隣人を残して離れたくない… 離れるべきか、地元で頑張るべきか…そんな声がきこえてくる。そんな中で進む二次避難。
・今回の震災で本当に久しぶりに再開できた友人がいる。遠くにありて故郷を想ってくれていた人。今輪島を離れる人も同じだろう。故郷は決して一つではない、はず。私だって大切な故郷は一つではない。富山の剣道先輩からも安否の電話を頂いた。
今日はポッキリ心が折れたり立ち直ったりの繰り返しの日。眠ってはいるが休めていない。眠れてもいない人もいる。