【1/20(土)サマリ】
・1/18(木)石川県庁本部にご挨拶に伺いました。
・被災者支援の主戦場は奥能登から石川県全土、そして北陸全体に広がっています。
・DMATさん主体の急性期支援のネクストステージを模索中です。
インフルエンザ回復直後の1/18、石川県庁内にある石川県保健医療福祉調整本部の関係各所にご挨拶に伺いました。目的は、ごちゃまるクリニック、輪島奥能登の中長期的医療支援確保(この辺の詳細は準備ができ次第ご報告致します)のためです。非常に緊張しましたが、輪島市保健医療福祉調整本部として活動していた影響なのか「ごちゃまるクリニック」の名前は結構「ああ、あのごちゃまるね〜」という感じで認識頂いており安堵した次第です。
県庁本部会議、そして金沢で過ごして感じたこと。今回の震災支援は信じられないくらい大規模であり、コマンド(指揮)として動いてくださる県庁本部の方々がいて、初めて各地調整本部がある、ということを理解しました。輪島にいると県庁の皆様とお目にかかれることがないので本当に貴重な機会でした。ありがとうございました!
既に報道などでご周知の通り、二次避難の影響で金沢以南の救急医療や介護現場が逼迫しています。被災者支援、支援者の支援を考えるとき、現地ばかりに目を向けず二次避難を受け入れてくださっている全ての皆様に思慮を巡らす必要があります。特に北陸に関して、今回の被災体験は個別性こそあれ「お互い様」だということを実感しなくてはいけません。
2月上旬を目安に急性期災害支援は次のステージに移る予定です。元々課題が語られていた僻地医療・ケアですが、震災で20年はゆうに早送りされました。まずは当たり前のことを当たり前に再開するところからはじめます。「よろず外来」「訪問診療・看護・リハビリテーション」そして「地域ケア活動」、いわゆるプライマリ・ケアの再開です。
同時に二次避難先で過ごすかかりつけの皆さんが再び故郷に戻りやすくなるように、故郷をポジティブに感じて頂けるように、つながりを回復する作業を行います。これには避難先の医療機関と私達地元開業医の連携が必要であり模索を開始します。これは余計なお節介になる可能性もあるかもしれません…
避難所では誤嚥性肺炎、褥瘡などの問題が発生しています。心のケアも同様です。部分最適ではなく全体最適が必要です。外部支援チームは医師のみではなく、精神(DPAT)リハビリ(JRAT)、栄養(JDA-DAT)、福祉(DWAT)、保健(DEHEAT)など多職種支援チームとの連携を強化するべくリエゾン(つなぎ役)活動を継続します。