今日ようやく被災後初めて自宅の片付けに取り掛かりました。
散乱する書類の中から出てきたのは、
12月24日のラボ開所式の挨拶文。
これ、
やたらシンボリックになっただけで、やることは一緒だー
抱えていた地域課題がより鮮明に。
創意工夫がよりダイナミックに。
写真は改装後の12月下旬に撮影してもらったもの。
今日いただきました。
1ヶ月も経っていないのに、はるか昔の出来事のよう。
素敵な写真をありがとうございました
以下、開所式の挨拶文です↓↓
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本日はお忙しい中、わじまティーンラボ開所式にご臨席いただきまして、誠にありがとうございます。
本日ここに、わじまティーンラボが無事に開所したのも、ひとえに日頃からご支援、ご協力いただいております輪島市をはじめ、関係各所の皆様、そして工事に携わってくださった皆様のご尽力の賜物です。そしていつもラボを楽しく利用し支えてくれている子どもたちにも心から感謝申し上げます。
このプロジェクトが動き出したのは、2021年の夏でした。ぼんやりと思い描いていたものを言語化し、様々な方と共有し、進化させ、大きな熱量を持って突き進んできました。このプロジェクトに関わってくださった方、誰一人欠けても今のわじまティーンラボは無かったと感じています。中でも、とにかく動き出したいんだという私の突っ走った気持ちを一番理解していただき、動き出す助走から支えてくださった田方さんにはこの場で大きな感謝をお伝えしたいです。本当にありがとうございました。
皆様もお気付きの通り、この施設は1階にごちゃまるクリニックという多職種のプライマリケアを提供するクリニック、2、3階が10代の子供達の居場所わじまティーンラボと二つの機能が一体化した施設です。昨年12月に1階のごちゃまるクリニックがオープンし、建物全体として、新しく楽しい相互作用が生まれ始めました。ラボの冷房が使えなかった今年の夏や工事の時は、ごちゃまるクリニック待合室で子供達が何気なく過ごす景色があり、それはごちゃまるクリニックのみなさんの暖かい包容力のおかげだと感じています。そしてこの度、日本財団様の支援により、2、3階リニューアルが完了したことで、10代の子どもたちを中心とした、多世代を巻き込んだ新たなまちづくりが生まれるのではないかと期待しています。
わじまティーンラボを運営する私たち法人の理念は、“ミチクサでつながる明日の自分との出会い”です。明日何しようかな そんな明日へのちょっとした期待から、将来こうなりたいなという未来への希望まで、そんな気持ちを育める場所を皆さんと一緒に作っていきたいと考えています。
そしてその根底にあるのは、子どもたちの命を守りたいという強い思いでもあります。
私自身子供を育てる親としても、子供たちに関わる専門職としても、今、子供達を取り巻く環境は転換期に来ているのではないかと感じています。様々なものが縮小していく中で、子供達を応援するつながりが見えにくくなっています。
私たちは、子供達の声を聞くことができていないのではないか
私たちは子供達にとって信頼に足りうる大人になれているだろうか
グランドオープンを迎えた今も、この問いに対して答えは見つかっていません。
でも、この場所ができたことは、確かに一つの大きな光でもあると信じています。この数日、グランドオープンの準備を高校生たちと一緒に行い、一緒に過ごせる、話せる場があることの大切さをしみじみと感じました。
この場所が子どもたちにとって、ホッと安心して過ごせる場所であったり、何かのきっかけをつかむ実験室であったり、時には嵐を凌ぐ避難所であったりと、多様な価値観を許容できる暖かい場所になれるよう、地域の皆様と一緒に知恵を振り絞りあいながら、試行錯誤していきたいです。
最後になりましたが、
いつもラボを支えてくれているあきお君と、公私混同の今の私の働き方を応援してくれる家族へ感謝を込めて、また、ご臨席の皆様方のご健勝、ご多幸を心よりお祈り申し上げまして、私のご挨拶とさせていただきます。皆様、本日は誠にありがとうございます。